2018年10月21日

レコーディングに参加させていただくということ その3

オレは山下Topo洋平


探偵さ



ウケる



この記事も3回目


長くなりました


ごめんね


今回で最後だから


我慢してね




ウケる



さて


この楽器を演奏するにあたって


僕が大切にしている心構え


前回


「出来ない」と言わないこと


と書きました



今回はその続きです





・楽器の魅力を失わない


これまで書いてきたように


安易に「出来ない」と言わず


新しいアプローチに挑戦することは大事だけれども


それもこの楽器本来の魅力を損なわずにチャレンジすることが肝要です



例えばケーナで言ったら、まず音色


深くてふくよかでやわらかくなめらかでそれでいて芯があってどこまでも突き抜けていく音鳴りを目指したいものです


弱音から強音の幅(ダイナミックレンジ)の広さもケーナの特徴でしょう


そういった、この楽器特有の魅力を抜きにして、何も語れません




民族音楽ではなかなか出てこない半音階の連続とか激しい転調とか細かいパッセージも


挑戦した結果、楽器の特徴である音色を失ってしまっては意味がありませんよね


この楽器の骨子の部分、アイデンティティーの部分は保っておかないと


じゃあ別の楽器でやればいいじゃん


ってなっちゃうから



だからこそこの楽器のルーツである


南米の民族音楽はとても大切なのです


そこをおろそかにして、この楽器の未来はない



まず楽器の魅力があり、


それを持ったまま新しい音楽に挑戦するからこそ


そこに希望があるのだと思います


それでこそ「ケーナってすげー!サンポーニャってカッコイイ!」と、なるのではないでしょうか




・アレンジャーや共演者へのプレゼン


これまで書いてきた


楽器本来の魅力を持ちつつ新しいことに挑戦するのが大事、ということを踏まえて


僕はレコーディングやライブの現場が


常にアレンジャーや作曲家や共演者へのプレゼンの場であると思っています




レコーディングで良い録音を残すというのは当然です


ライブでお客さんと一体となって音楽の気持ち良さを味わえたらそれに勝るしあわせはありません


でもプラスアルファ


この楽器にはこんな魅力があるんだよ


だからもっとこの楽器のために曲書いてね、アレンジで使ってね、一緒に演奏してね


口には出さねども、アレンジャーや作曲家や共演者に対してはそういう気持ちもあります



そこで必要なのはエゴを出すということではなく


音楽に真摯に取り組むことだと思っています


音楽が求めていることをキャッチし


それに素直に従う


その結果生まれる音楽が素晴らしいものになるのだと信じて


素晴らしい音楽を生み出すことが


次の機会に繋がると信じてやっています



音楽の力を信じるっつーの?


そーゆー感じッス




本当の本当に僭越かもしれないけれども、僕は現場に立っている以上


僕だけの問題ではなく、ケーナやサンポーニャを背負っていると考えています


僕の後ろに沢山の若いこの楽器の奏者たちがいる、と


いや、年齢関係なく、この楽器で活動している人たち、これから活動しようと思っている人たちがいる、と


僕がいい加減なことをしたら、この楽器のイメージダウンになってしまうかもしれない


僕のいい加減な演奏でこの楽器がダメな楽器だと判断されてしまうかもしれない


それは嫌なんです


だから当たり前のことだけど、時間は守るし、するべき準備は手を抜かずちゃんとします


大切じゃない現場なんて一つもないし、手を抜いて良い音なんて一つもない


そこにはこれからのこの楽器の発展を思う責任感や使命感もあるわけです





だから


今回みたいに民族音楽でもない民族風でもない


そんな音楽に呼んでいただけることは


感謝しかありません



楽器の魅力を持ちつつ、新しいサウンドが作れたら


こんなにクリエイティブなことはないよね



この楽器はそんな可能性に溢れてると思っています



そういうことが、してたい



してたいんだ!




ビンビンだぜ!!




さよなら


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2018年10月20日

レコーディングに参加させていただくということ その2

こんにちは


僕は山下Topo洋平


笛吹きだ




前回


ケーナやサンポーニャがもっと色々なところで使われたらいいなあ


と書きました



今回はその続き



実際の現場で


僕が大切にしている心構えや意識を


書いておこうと思います




・「出来ない」とは言わない


アレンジャーや作曲者の中にもケーナやサンポーニャのことを知らない人はたくさんいます


そんな彼らの要求の中には、この楽器にとって非常に難しいものもあります


それこそ民族音楽だけをやっていたらお目にかからないアプローチもいっぱいあります


でもそこで僕は


「出来ない」


とは絶対に言わないようにしてます



これはライブでもレコーディングでも


もうずっと僕の中で守り続けていることです



もちろん


音域的に出ない音とか、物理的に不可能なことはあるので


その場合はちゃんと説明して、別のアプローチを取ります




技術的に難しいからとか、好みではないからという理由で


「ケーナではそういうことは出来ないんですよ」


とか


「サンポーニャはそういうことするための楽器ではないんですよ」


とか


絶対に言わない



せっかく楽器にとっても自分にとっても


新しい世界が開けるかもしれない


可能性を示してくれているのに


それをやる前から否定するなんて、勿体ない



そもそも、歌えれば吹ける、というのが僕の持論なので


歌えるのに吹けないフレーズがあるとしたら


それはただの練習不足であり


それを楽器のせいにするのは怠慢以外の何者でもないと思うわけです



これまでのケーナやサンポーニャには無かったアプローチも


やってみたら新しい発見があるかもしれないし


実際に僕はそうやって色々な人の作品に携わらせてもらうことで


民族音楽をやっているだけでは身につかない表現力の豊かさを拡げて来たし


自分の音楽にもとてもプラスになりました



だから、求められたら、やる


それも、民族音楽のボキャブラリーでアプローチするのではなく


そこから飛び出して


その音楽(曲)に真摯に向き合い


その音楽(曲)が求める色の音を、出す




これは、ものすごく大変な道であることも事実です


「出来ない」と言わないということは


ハッタリではなく「出来る」必要があるわけで


そのクオリティを担保しないといけないわけです



僕は最初の頃は


今まで勉強してきた民族音楽の土壌から飛び出して音を出す勇気も必要だったし


もちろん技術的にも追いつかないこともありました


でも経験を積むうちに自分の中に色々なボキャブラリーが増えていった気がします



これをやり続けるには


常にちゃんと準備をして、自分を厳しく見つめる客観性と向上心を持ち続けることが大事で


それ以上にこの楽器が好きで、音楽そのものが好きでないと、無理です



音楽で、この楽器で生きていくのに、当たり前といえば当たり前ですがね



ケーナやサンポーニャは歴史は古いけれど


楽器としてはまだまだ新しい楽器


特定の民族音楽を演奏されていた時期が長くあったけれど


これから世界共通の楽器となっていくためには


奏者の意識も開いているべきだと思います



この楽器には秘められた可能性がまだまだあります


全然やりつくされてないというか


これからの楽器だと僕は思っています



僕はこの誰も通ったことがない道を切り開いていくことに


とてもやり甲斐を感じています


素晴らしい音楽に到達できる希望をいつも感じているから




おっと、長くなりました



まだ書きたいことは尽きないので


また次回に続きます



次回も心構えの続きです



ソレデハ



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2018年10月18日

レコーディングに参加させていただくということ その1

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ピアノ森悠也くんのお誘いで


とあるレコーディングに参加させていただきました


今回はサンポーニャを使って


内容は民族音楽ではなく、民族色の強いものですらなく、かなりポップな曲、ポップなアレンジ


喜んで参加させていただきましたヨ






僕はケーナやサンポーニャが民族的な音楽だけでなく



今回のようにもっと色々なシーンで使われたら良いなと思っています



それは色々な理由から





一つ目は


・音楽的な可能性


民族音楽や民族的な色合いが欲しいときに使われるのは当然ですが、


それだけでなく様々なシーンでこの音色がサウンドするとわかれば、


これまでになかった新しい魅力的な音楽が生まれる可能性が増えるから




二つ目は


・楽器の需要が増えることで奏者が増えるから


色々なところで楽器の音色を耳にする機会が増えたら、


それだけ演奏してみようと思う人も増えるし、


ぶっちゃけ、


仕事があるなら、食っていけるなら


プロになってみようかなと思う人も増えるはず


仕事が無いのにプロになろうという人はいないですもの



裾野が広がりプロ演奏家が増えることは


楽器の発展に繋がるし


ケーナやサンポーニャを使っためっちゃ素敵な音楽を聴ける可能性が高まると思うわけです


そういう世界になりたいの

(プロしか良い音楽を作れなくて、アマチュアはダメと言ってるわけではありません。しかしながらプロとアマチュアにはその音楽や楽器、音楽人生への覚悟・意志・かける時間の違いが必然的に生まれるであろうと考えます。もちろん例外はありますが。演奏者の数、層の厚さが楽器の発展や新しい音楽の誕生に密接に関わってくると思います)




三つ目は一つ目とちょっと似てるけど


・色々な音楽に携わり、その音楽に真摯に寄り添うことで、音楽が楽器の知られざるポテンシャルを引き出してくれるから


音楽はジャンルではないとは言うけれど、


それぞれの音楽(曲)にはそれぞれの音楽(曲)が求める大切な要素があり、


演奏するからにはそこをしっかり見つめる必要があります


色々な音楽を演奏することで、


民族音楽をやっているだけでは見えてこない技術や意識を得ることができます


ひいてはそれが自分の音楽のためにもなるし、


民族音楽の演奏にもフィードバックされるのです





とまあ、こんなところ





ていうか


なんでコイツいきなりこんなこと言っとんのやろ


と思われる方のために説明すると




僕はケーナやサンポーニャが好きで


16才からこの楽器を始め、はや四半世紀が過ぎ


自分という人間はこの楽器に育ててもらったというが思いがあります


16才以降、自分の人生は常にこの楽器とともにありました


民族楽器・特殊楽器としての差別や偏見も浴びました(音楽家・音楽関係者からも…)


希少な楽器だからこそ経験できたこともあります


苦楽を共にしてきたわけです


僕自身この楽器に恩返しができないか、


この楽器の発展や普及をごく自然に考えるようになりました


それが大前提にあります





ケーナやサンポーニャを民族音楽の中だけで演奏するための楽器


と限定してしまうよりも


色々な音楽の中で使われた方が楽器が発展していくと思うわけです


もちろん


奏者はもともとのルーツである南米の民族音楽をしっかり演奏できることが前提ですがね


そうでないと楽器のベーシックな魅力を出すことができないから


その上で魅力を拡げていくっちゅうことが必要なのではないかと


そう


思うわけです




おっと、長くなりました




まだ書きたいことがあるので次回に続きます


次回は実際の現場やこの楽器を演奏する上での


自分が大切にしている心構えを


書きます



誰も興味ないかもしれないけど



ウケる




またねねね


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2018年06月14日

フォルクローレと私

フォルクローレとは

広義では衣食住における民間伝承だけど、

音楽ジャンルとしての定義はリズムです


南米フォルクローレとは

「南米スペイン語圏の伝統的なリズムを使った音楽」

ということになります
(伝統とは何か、という議論はとりあえず置いておいて)

人や曲や楽器編成ではありません

リズムを使い、そのグルーヴがあれば、

モンゴル人が大正琴で2018年にイギリス人が作曲した作品を演奏しても

フォルクローレなのです

開かれた音楽なのです




12〜13年前

僕は当時参加していたフォルクローレグループ「カンタティ」を脱退しました

ケーナ、チャランゴ、ギター、ボンボのような

従来の編成には個人的に疑問を持っていたこともあって

その編成では演奏しなくなったし

フォルクローレという言葉も敢えて使わなくなった事もあってか

僕がこの音楽から離れたと思われた事もありました

でも実は僕の音楽はずっとフォルクローレとともにありました



しかし

僕はフォルクローレで南米を表現したいわけではありません

南米人になりたいわけでも代弁者になりたいわけでもありません

なれるわけもありません

でも、経験と修行の賜物で、リズムのグルーヴは出せる

音色も手に入れた

そんな大好きな南米のリズムやケーナの音色を素材として、自分の世界を表現したい

心と心のやりとりがしたい

昔も今もそれを変わらずずっとやっています

というか、それしか出来ません

どうしてもそうなっちゃう


南米音楽を知らない人にはケーナというだけで

アンデスを感じる

と言われたり

フォルクローレファンには

この音楽を捨てて外へ出て行った人

と思われたり


どちらも不本意で痛みを感じるけど

僕は自分が勉強してきたフォルクローレという音楽やケーナという楽器が素晴らしいと思うからこそ

それをどこまで磨いて普遍的な魅力のある音楽として発信できるか

そこに人生を賭けています


そんな僕の音楽を純粋に楽しんでくれる人も沢山いて

それが嬉しい

ありがとう

これからも自分の道を信じて頑張るぞ!




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