2020年08月03日

無観客配信とSYNCROOM配信

昨日は同時遠隔アプリ「SYNCROOM」を使って、メンバー全員が在宅したままセッションをするという画期的な企画の第二回目

ベーシスト箭島裕治さんを中心として、ピアノ佐久間優子さん、パーカッション海沼正利さん、ミキシングに橋本敏邦さん、そしてワタクシ、総勢5人によるライブ配信を敢行したのでした

その模様はこちら





6月に行った第一回のときには「SYNCROOM」の前身ソフト「NETDUETTO」を使っていました

「SYNCROOM」になって格段に安定性や音質が上がり、さらにミキシング橋本さんの事前の準備と配信時水面下での獅子奮迅の活躍により(画面には一切登場しないけれども彼なしではこのクオリティの配信は絶対に無理と言えよう。まさに縁の下の力持ち)、なんのストレスもなく演奏できました


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オンライン上でここまでクオリティの高いセッションができるなんて、ちょっと前までは信じられませんでしたが

数か月前から環境を整えてこの試みを始めて、早くもここまで来たか!という感じ

それまでにメンバーのみなさんも僕も少なからず試行錯誤の歴史があり、まだまだそれは続くのでしょうが

この一歩一歩もそのうち「あんなこともあったね」と笑って話せるようになるのでしょう



とにかく、昨日のライブは僕のオンラインでの遠隔同時セッション史上、これまで行った全てのリハも本番も含めても白眉、自己ベスト更新でした

メンバーのみなさん、ご視聴のみなさん、ありがとうございました



配信、色々やっています

お客さんを入れて、配信もするハイブリッド型

お客さんは入れず、配信のみを行う無観客配信

そしてこの「SYNCROOM」を使った配信



お客さんが現場にいないという意味では無観客配信とSYNCROOM配信は似ています

違う点としては無観客配信では共演者と空間を共有していますが、SYNCROOMでは共演者とすら空間を共有しないということ

SYNCROOMを始めるとき、僕は当初「お客さんだけでなく共演者とも空間を共有できないのはめっちゃつらいかも」と思っていました

しかしどうでしょう

昨日、この方式で一つの到達点に達してみて感じたのは精神的なストレスの無さでした

むしろ無観客配信の方がストレスを感じます


なぜでしょう


無観客配信だと、共演者と空間を共にしそこで生まれる音楽をその場で聴く人がいないので

「ここで生まれた音楽を生で届けられない、残念!」

という、精神的にはマイナスからスタートします

だからものすごく己を奮い立たせて頑張らないといけません



一方SYNCROOMは最初から誰とも空間を共有してないので

「離れてても演奏を届けられる、やったね!」

という精神的にプラスから始められていることに気付きました

(大前提として、安心して普通のライブが出来てない時点で基本的に精神的ダメージを負っているのは言うまでもない)



これは構造的な問題のように思います



無観客配信は生まれている音楽は生、でもそれを生で聴く者はおらず、届ける先は配信の向こう側にしかいない

演奏者だけが空間を共有しており、視聴者は共有できない

そんな非対称性があります

僕はこのアンバランスにストレスを感じているんだなと思います

「せっかくの生の音楽を、生で聴いてもらえない!」みたいな



でもSYNCROOMは最初から生まれる音楽も生ではなく、聴く側も生ではない

メンバーもお客さんも最初から何も共有していない

そこには非対称性はありません

もっと突っ込んで言うならば、いわば

「共有してないという状況をみんなで共有している」

みたいなことが起こってます

これなら僕はストレスを抱くこともないようです


演奏の感覚としてはレコーディングスタジオでそれぞれのメンバーが別々のブースに入り、いっせーのせで演奏してるのに近いかも

(ここまで快適に演奏できるのは本当にエンジニア橋本さんの力が大きい!)

配信はその様子を公開しているような感じでしょうか


無観客配信とSYNCROOM配信、そんな構造の違いがあることに気付きました

(CDは生の音楽ではないにも関わらず、作ることに精神的なストレスが無いのもこれで説明がつきます)


そして配信ではそこで生まれる心理的なストレスや高揚感や使命感や足掻きなども画面を通して伝わるんじゃないかな、とも思いました



とはいえこれからも僕は無観客配信をやっていくでしょう

もちろんSYNCROOM配信も


明日にはまた別のことを考えているかもしれません

とにかく、日々色々なことを感じ、考え続けています

旅は続く…
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