人里離れた山奥にたった一人、食事と睡眠以外の時間はずっと笛を吹くという試み
修行というか仕事というか生き方というか
僕にとっては避けては通れない道だと思い、決行しました
まずは無事生還したという報告と、どんなところだったのか、どんな生活をしていたのか、写真でお伝えしたいと思います
後日動画もアップするかも
ではひとまず写真で振り返ります
行ったのはガチの山奥

テントを張りました

山を登って汗をかいたシャツを乾かしてます
山籠り生活のスタートです

寒さにビビって焚き火台も持っていきました

お湯を沸かして

暖かい紅茶はホッとします
暖かいだけに
ウケる
夜は寝袋生活

寒さは真冬用のダウンや寝袋のおかげで全く問題なし
食料もグラノーラ、バナナ、ピーナッツを主力にして、何も問題ありませんでした
問題は獣
昼はもちろん、真っ暗になった夜、まわりから獣の足音が聞こえてきます
鹿、猪、猿、熊…
獣たちの鳴き声、足音、木々のざわめき
本当に恐ろしかった
もし熊だったら命も危ない
死の恐怖
寝袋には熊よけになるケーナを握りしめ、もちろんポッケにはナイフ
少しでも獣の気配がしたら笛を吹く
そんな夜を毎晩過ごしていました
二日目には雨も降り、これがまた心底恐ろしかった
土石流や鉄砲水の不安、テントの中にいるときはずっと聞き耳を立てているのですが、獣の足音なのか雨の音なのかわからない恐ろしさ
人間の根元的な恐怖・孤独を感じました
しかし、昼間は笛を吹いていて本当に気持ち良かった
もちろん獣を警戒してはいるけど、視界が明るいので夜とは全然違う
音が反響して天然の響きがとても美しかった
音が飛んでいき、僕も飛んでいった
この四日間、いろいろなことを感じ、考えました
ここには全然書ききれないけれど、得たものはとても大きい
どんなことをしたかよりも何を感じたか、そこに本質があり、それこそ僕が伝えたいことなのですが、ブログや動画ではその本質の部分はなかなか伝えられません
実は今回、逐一メモも取っていました
その手記には行動と感情と思考が細かく記されていて、生々しいリアリティーと迫力があります
それをそのまま公開していいものか、迷っています
いずれ何らかの形にして発表できれば良いのかなと
でも、それはそれとしても
今回感じたことは間違いなくこれからの僕の人生に影響があるだろうし、僕の音楽にも遅かれ早かれ生きてくるでしょう
これからの僕の音楽から何かを感じ取ってくれてそれがその人にとってポジティブなものだったとしたら、それは僕にとって幸せなことです
だから僕は今日も笛を吹きます
控え目に言って、人生のターニングポイントになりうる経験でした
今回、場所の案内に協力してくれた友人、笹久保伸くんには心から感謝しています
そして、山、動物たち、笛、自分、これまで出会ったみんな、全てに感謝しています
ありがとう