2017年09月18日

ヘンテコギタリストとの出会い〜熱狂と感動のステージへ

去る8月29日に行われた
助川太郎グループの立ち上げライブ
そのダイジェスト映像が公開されました



あの熱狂と感動
いまだに身体のどこかに
残っています

思い出深いライブは
沢山ありますが

このライブも
忘れられない宝物のような
ライブになりました



「助川太郎グループ」という
バンドの名前がついていますが

僕自身は
サポート的な立場でなく
雇われた兵隊という気持ちでもなく

自分のリーダーバンドと
変わらない気持ちで
自分のこととして
自分の音楽として
参加しています

それくらい大切なバンドです


- - - - - - -


【助川太郎グループへの道】Vol.1

「ヘンテコギタリスト」

さかのぼること
7年と数か月…

当時、僕のような
何というジャンル名で呼んだら良いのか
よくわからない音楽をやっている
ミュージシャンたちの巣窟となっていた
「サンジャック」というお店が
西荻窪にありました

そこでは
今に繋がる大切な出会いが
沢山ありました

Tierra CuatroとARCANAの上野山英里さん、
ARCANAの鬼怒無月さん、
とぽけろっちぇの会田桃子さん、
じゅずだまトリオの伊藤ハルトシくん、
などなど…

彼らとは軒並み
2009年から2011年にかけて
出会っていて、
その出会いによって
自分の音楽性が
どんどん広がっていった
濃密な時期でした

他にも素晴らしい出会いと
素晴らしいライブ三昧の日々

今思えば
むちゃくちゃなブッキングをするお店で、
月4回くらい出演していたこともありました




南米フォルクローレだけを演奏し、
南米フォルクローレを
自分の人生の道とすることに
限界を感じた僕は

2006年に約10年続けた
フォルクローレグループ
「グルーポ・カンタティ」を
脱退しました

より自由で広い
音楽の大海原に
希望をもって
船を漕ぎ出した僕が
まず陥ったのは

仕事もなく
ライブも月に1〜2本
あるかないか

やりたい音楽の
イメージはあっても
共演者がいない

時間と情熱だけはあるので
作曲をしまくる

そんな状況でした

そんな状態で約2〜3年、
過ごすことになります


サンジャックは
そんな大海原を漂う
僕が流れ着いた
とても刺激的な現場であり、
沢山のことを
学ばせてもらっただけでなく、
本当に大切な出会いを
いくつも作ってくれたお店でした

ありがとう、良い薬です




そんなある日、
2010年1月のこと

そのサンジャックで
例によってセッションライブが
組まれました

当時よく共演していたビオラの田中詩織さんと、
もう一人は初共演のギタリスト

それが助川太郎でした

助川太郎の名前は
お店のスケジュールなどで
ちょくちょく見かけていましたが、
どんな人なのか、
どんな音楽をするのか、
ブラジル音楽の人?
それくらいの認識しかなく、
詳しいことは
全く知りませんでした


リハーサルで初対面、
スマートな出で立ちに
爽やかさ
いかがわしさ
半分ぐらいずつ
混ざった笑顔

話してみると、
なんとなく
掴みどころのない会話

話していても
何かはぐらかされているような、
本音がどこにあるのか
よくわからない人だな、
という印象がありました

でも面白いし
穏やかでフレンドリーだし
威圧感がないので
嫌な感じはしなかった
記憶があります


そのリハの際に、
お互いのアルバムを
交換しました

その時に貰ったのが
彼のリーダーアルバム
『Noturno』

41930HmNZlL._SY355_.jpg

僕が何のアルバムをあげたのか
記憶が定かではないけれど

とにかく
家に帰って
もらったCD
『Noturno』
を聴きました

したら

これが
素晴らしいアルバム!
サウンド、楽曲、演奏、センス
最高!

この人すげえな!

盛り上がって参りました

盛り上がって参りました

これはライブが
めちゃくちゃ
楽しみになって参りました


数日後
本番の日


ライブでは
彼の演奏に
色々な意味で
驚かされました

とても美しい音で
弾いていたかと思いきや

いきなり紙をギターの弦に挟んで
わざとノイズを多くして
ベンベン弾いたり、、、

いきなりビヨ〜ンと
口琴を始めたり、、、

終始そんな感じ


コ、コイツ、変だぞ!!


会話をしていた時に感じた
あの掴みどころのなさは、
コレだったのか、、、

飄々とした顔で
人の心の逆に逆に行く
その人間性・音楽性

そういうことデスカ、、、

でも、
僕は怒っていたわけではないし、
むしろ関心していました

というのも、
彼の演奏は
音楽から逸脱しているようで、
ちゃんと音楽の行先を
わかった上で
それらの珍奇な行動をしているのが
僕にはわかったからです

その証拠に、
逸脱しないところでは
助川太郎は極めて的確に、
素晴らしい美しさで
ギターを弾いていました

これは音楽の
基本的な能力が
高くないと出来ないこと

なるほど、こういう人もいるのか、、、


これが彼なりの
「この瞬間の表現」
なのだということは理解しました

でもそれが良いものなのかどうか、
僕にはよくわかりませんでした


すごいっちゃすごいけど、
ヘンテコな人だな、、、

それにしても、、、

それにしてもだよ!

アルバム『Noturno』
の演奏の方が
100倍はカッコイイじゃあないか!!

あんなに素晴らしい
アルバムを作れるんなら
俺のライブでもやってくれよ、、、

でも、
僕は思いました

これは自分のチカラの無さだ、と
助川太郎は
今の僕に対して出す音は
これで充分だと
判断したのだ

ちょっとした悔しさ、敗北感
なんとも煮え切らない気持ちで
ライブは終わりました


しかし、サンジャックのマスターは
何を思ったか
このライブをいたく気に入り

これ以後、
助川太郎との共演セッションが
次々と組まれていくことになります



よかろう


こうなったら
自分の音楽力を向上させて
助川太郎に本気で
音楽をやらせてやる、、、

このライブが良かったのかどうか、
俺にはさっぱりわからんが
サンジャックのマスターが
気に入ってくれたのは
むしろ追い風、、、
この機に助川太郎から
盗めるもんは全部盗んでやる、、、


今に見ていろ助川太郎…!


そう密かに決意したのでした



続く


- - - - - -


[Twitter] https://twitter.com/topoyohei
[Facebook] https://www.facebook.com/topoyohei
[ライブスケジュール] http://topo.wonderful.to/live/diary.cgi
[YouTubeチャンネル] https://www.youtube.com/user/hamburg5800