好きな音楽家は沢山いるけれど
好きな音楽家は?
と聞かれたならば
まずシューベルトと答えるでしょう
好きとか嫌いとかいう次元を超えて
シューベルト無くして今の私はいない
そのくらいの存在
それくらいの存在感
シューベルトの音楽は
善悪や優劣など、人間がこしらえた価値観とは全く関係ない
彼が見て聴いて感じている世界
生きている世界のありのままが音になって出てきちゃった
そんな音楽です
生と死に溢れたこの世界は美しさと同時に恐ろしさにも溢れています
そこにシューベルトは一切の判断も意味づけもしません
世界がありのままシューベルトという肉体を通して音になって出てきちゃっているのです
それもごく自然に
屈託なく
全ての現象が音になって出てきちゃう
シューベルトはそんな男なのです
だだ漏れ
すごいよ
美しくもあり、恐ろしくもある
ちょっとイっちゃってるというか、異世界が見えちゃってる感じを受けます
そういう意味ではシューベルトは人間らしくないのかもしれない
いやしかし本当に深く美しく恐ろしくそれでいて自然で親しみやすい
まさに僕たちが生きるこの世界そのもの
そう感じます
中学高校の頃、死ぬほど聴いた